天界入路

人の心が少し温かくなって、 気持ちがちょっと優しくなる様な写真を載せていきます。 写真による小さな感動、しみじみとした気持ちを目指して行きたいです。 その為の撮影機材の話や、撮り方などの大事なコツをコンパクトに、作品としての解説などもを交えて書いていきます。

この機材を使う理由-4  自由雲台アーキストリアル BH1000

雲台の重要性-1   自由雲台 アーキストリアル BH1000 三脚以上に大事なのは雲台で、 撮影目的により最適な物を選択すべきだ。 自由雲台、3way式がいわゆるスチール用で、 その他にビデオ用と大別されるが、 ビデオ用も撮影状況によっては、写真にとても便利に使える。 自由雲台とは言ってみれば1way式雲台で、 1つのレバーで全てをコントロールするものだ。 動きの三次元、X、Y、Z方向を一つで制御する訳だから 良いという人も居るが、 自分は実はあまり好きではない。 確かに素早いが、精度が出ないのだ。 水平が出てないので直したいと思っても 垂直方向、回転方向もすべて解除されてしまうから、 水平が出ても他の2方向がずれてしまうのだ。 結局3方向が全て同時に合うまで何回もやり直さなければならない。 もしくは適当な所で諦めるかだ。 それに比べ3way式はツマミが多いが、 直したい方向がそれぞれ独立しているので、 手間がかかりそうで実は早い。 自由雲台は、 水平垂直の無い(目立たない)場合の、 風景や、スタジオでは有効だと思う。 他の雲台に比べ小型軽量にもなりやすいが、 敢えて1way のメリットを生かし大型の握るレバーを使用した、 スリックの自由雲台は一時人気だった。 アーキストリアルのBH1000は、 発売当時小型軽量でありながら締めるとキッチリ動かない事でとても評判になった。 確か銀一の扱いだけだったと思うが、48,000円の値段にもみんな驚いた。 当時しっかりしたものは皆ボール部分が大きく、重かった。 右手でカメラを抑え、左手親指でレバーを操作すると言う思想で開発された。 だから逆ネジで、知らずに使うと慌てる。 ご本人がハッセルを使い、釣りをよくし、 気に入った物が無かったので製作したと聞く。 自分はジッツオのG1228と組み合わせて、ヨーロッパ撮影旅行に使用した。 617のパノラマも、645のペンタも何ら問題なく使用できた。 小型軽量では、今もこれを超える性能の物は知らない。 一度も修理も点検もする必要になった事は無く、 今も変わらず使える事が素晴らしい。 デジタル系以外の、機械物の良いものは寿命が長く、結局高いことはない。 マレーシア ランカウイ Nikon D3 SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL/ HSM

グッドデザイン・ロングライフデザイン賞受賞