ソニーのα9の測光は一般的なマルチパターン測光にしているが、
普通室内写真はブレが大きいが、殆ど大きく外さない。これは優秀だ。
今日も100枚ほど撮影したが、±1段は外さない。
せいぜい1/3~2/3段で、多くは僅か1/3以内である。
室内写真は窓が入ると外光の明るさに引っ張られ、
カメラは「明るい」と判断して露出を絞ってしまう。
結果アンダーな写真になって室内が暗く写る失敗写真が一番多い。
明るい照明器具や白い壁も「明るい」と判断してアンダーな写真になる要素だ。
逆に黒や濃い色の家具や暗くしたスポット照明の部屋などは
カメラは「光が足りない」と判断して明るく写してしまう。
多分AFポイントを考慮して全体の露出を制御している筈だが、そのさじ加減が巧い。
元々ニコンは測光は上手く業界でリードしていた。
セコニックで測っていた時代にいち早く3D-8分割マルチパターン測光で、
最高輝度と輝度差、被写体距離の3つの情報を元に適正露出を決定するカメラを出し、
窓を余り大きく入れなければそう大きく外さない露出値を出した。
ただそれから進歩が遅く、
±1段以上のブラケッティングをしないと外す可能性はずっとあった。
今まで比較する機会がなかったから、
ソニーがこんな精度で露出を測定していたことは気付かなかった。
地味であるが、瞳AFなどよりずっと基本の性能として高く評価されるべきだと思う。
今日はADBEのスタンダードで現像してみた。
色温度は更に少し下げよりすっきりした色合いにした。