天界入路

人の心が少し温かくなって、 気持ちがちょっと優しくなる様な写真を載せていきます。 写真による小さな感動、しみじみとした気持ちを目指して行きたいです。 その為の撮影機材の話や、撮り方などの大事なコツをコンパクトに、作品としての解説などもを交えて書いていきます。

ニコン24-70VR

36.0 mm 1/100 秒 (f/2.8)

62.0 mm 1/160 秒 (f/2.8)

70.0 mm 1/160 秒 (f/2.8)

70.0 mm 1/40 秒 (f/2.8)

70.0 mm 1/160 秒 (f/2.8)

42.0 mm 1/100 秒 (f/2.8)

Nikon D4S AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR 今日の作例はクッキリ感を上げてみました。 70㎜の至近距離のほのかな描写を、分かりやすいシャープネスにしてみました。 レタッチで簡単にできます、と言っても実例が無いと分かりづらいでしょうから。 ・ロウソクの入ったガラスの器のカット すっきりした透明感にガラスの硬質な質感が素晴らしい。 新しいレンズの性能アップを感じる。 ・1枚目観葉植物のポトスのカット 植物の生命力の、勢いと立体感が良く出ている。 ・洋酒のカット ボトルのハイライトにピントを合わせた。 ガラスの硬質な透明感と、ラベルの僅かにボケを含み広がる文字が、瓶の厚み感じさせ、前後に素直に拡大していくボケにより、窓際にボトルが起立する様子が良く感じられる。 ・テーブル上の小鉢の多肉植物  多肉らしい葉の厚さと先端の硬さが分かる。テーブル上の美しく均質に拡大するボケ、さらに後ろの壁や棚に上品に広がるボケが、僅かな空間の中にも遠近感を感じさせ、主題の植物を際立たせている。 ・赤金のカン 凹凸のある立体文字の質感や、お洒落な金属感が良く出ている。 ・お酒とぐい吞み 2.8開放でも文句ないシャープネス。 揺るぎないピント面から滑らかに規則正しく拡大していくボケ。ボケながらも静かに、自身が何であるか表明しながら、存在を控え目に消していく。美しい。 一つだけ今回の撮影で感じた残念なところ。 テーブルの縁を見て欲しい。 直線が波打っている。 これはレンズに特有の歪曲で、樽型と糸巻型が混ざっているタイプだ。 これは普通のレタッチでは治らない。 実際フォトショップCCの当該レンズデータを入れてもちゃんと治らなかった。 普通ワイドは樽型、テレが糸巻型の場合が多く、 真ん中あたりは比較的歪曲を感じ無いが、 ここにズームの欠点が出てしまっている。 しかしこれはソフトで修正出来るはずの物だから、 ニコンはアドビにちゃんと修正できるデータを提供してほしいと思います。 ただ誤解のないように言っておくが、 24㎜の樽型は素直な歪曲なので綺麗に直る。 70㎜の糸巻型の歪曲も素直な形なので簡単に直せる。 間の42㎜で多分近距離だから、 ほかの描写が美しいが故に、 よけいに目立ってしまったのだと思う。