父は私が3才八か月の時に亡くなった。
その時母は34で12才の兄を筆頭に4人の子供を抱え生きて行かなければならなかった。
今の様に福祉が整備されていなかった時代に、本当に良く育ててもらったと思う。
貧乏だったが、食べる物が無いようなことは無かったし、自分が不幸だと思ったことも無かった。
自分には記憶が無いが、ただ夕陽が沈む頃になると夕陽を見てよく泣いていたと言う。
事情を知る近所の人たちは「親げねーだに(かわいそうだ)」と言って、
もらい泣きをしたという。
母も昨年末に亡くなった。自分が親になり母の偉大さが分かる。
自分が何処まで出来るか分からないが、子供たちをちゃんと育てていかねばと思う。