天界入路

人の心が少し温かくなって、 気持ちがちょっと優しくなる様な写真を載せていきます。 写真による小さな感動、しみじみとした気持ちを目指して行きたいです。 その為の撮影機材の話や、撮り方などの大事なコツをコンパクトに、作品としての解説などもを交えて書いていきます。

ポートレート AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gの失敗しない撮り方

1/80 秒 (f/1.8)

Nikon D4S ニコンのレンズを一本だけ選べと言われたら、 間違いなく AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G このレンズを選ぶ。 開放F1.4ばかりが取り上げられるが、 むしろF2.8あたりの絞りが 使いやすくおススメである。 キリリと締まったピント面から、 ホンの少しづつ静かに・上品に トロけるようにボケていき、 しかしボケボケにならず、 品位を保ちながらピント面を盛り立てる。 ボケの描写の美しさは天下一品である。
 
追記 2020-11-13
この後これを設計した佐藤氏は AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E EDも手掛けたが その際 AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gの不評の部分を解決して発売している
・・・AF-S NIKKOR 58mm f/1.4 Gをお使いになった方の印象を社内外で聞いてみましたところ、そのままの特性が良いと言う方と、至近時の合焦点のシャープネス描写が弱いとおっしゃる方がおられました。

そこで今回は、至近での描写を二次元の描写寄りに、すなわち、合焦点を少しだけシャープな方向にシフトさせています。つまり、軸足をAF-S NIKKOR 58mm f/1.4 Gの時よりも少しだけシャープ寄りに向けたということです・・・

 

AF-S NIKKOR 58mm f/1.4 Gの開放1.4は 収差が多く ピンぼけを量産してしまうリスクがあり ちょっと絞ってf1.8からf2.8で撮ると 後で後悔しません

このブログを見た同社の別の設計の方から連絡があった折に お会いして数時間色々なレンズの話を伺ったが この件も尋ねた 

・・・開放近距離でピントが合わない(解らない)て困っている と言うと 一言 収差が多いんです と言っていましたから 

開放で撮るなら覚悟して撮ってください と言うことですね 勿論うまい具合に合えば絶妙な描写が手に入りますが ライティングがメリハリがあるとかの場合でないと 開放至近距離は難しいと思います 使い方を理解すれば 描写性能はとても良いレンズだ と言えます