天界入路

人の心が少し温かくなって、 気持ちがちょっと優しくなる様な写真を載せていきます。 写真による小さな感動、しみじみとした気持ちを目指して行きたいです。 その為の撮影機材の話や、撮り方などの大事なコツをコンパクトに、作品としての解説などもを交えて書いていきます。

アサヒカメラの人物撮影大全を見る

Nikon D500 AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR 今月号のアサヒカメラは、 人物撮影大全と題して115ページの大特集だったからこれを購入。 殆ど日本人作家の紹介だが、野島康三あたりの古い写真も載っている。 確かに大特集だけど、話題がいろんな方向に向かっていて、余り深さは感じない。 ただ機材の話でなく写真の話がズーと続くから、不思議な落ち着きがある。 新製品の話題は避けて通れないのは重々承知できるけれども、 やはり写真誌は写真の話や作品(過去の名作でも話題作でも)が主体だと 鑑賞する満足感が出て来て面白い。 読み物で面白かったのは土門拳の弟子だった藤森氏の話。 「シャイな人だったので初対面の人とはほとんど話をしない。 被写体の人物にこうしてくれ、ああしてくれと言わない人だった」という。 これは意外だった。 子供写真の名作「近藤勇鞍馬天狗」とか「傘を回す子供たち」、 「筑豊の子供たち」の「弁当を持ってこない子」とかが載っている。 木村伊兵衛さんの「那覇の芸者」のベタ焼きは初めて見た。 やはりいい表情を捉えていて、実物以上の写真を撮っているのは流石です。