天界入路

人の心が少し温かくなって、 気持ちがちょっと優しくなる様な写真を載せていきます。 写真による小さな感動、しみじみとした気持ちを目指して行きたいです。 その為の撮影機材の話や、撮り方などの大事なコツをコンパクトに、作品としての解説などもを交えて書いていきます。

「話の話」ユーリ・ノルシュテイン

NIKON D70 TAMRON AF 28-300mm F3.5-6.3 XR Di LD Aspherical IF A061N

先日息子がこれ何?と言ってきた。 LDのソフトだった。 LDと言っても殆どの人は知らない。レーザーディスクのことだ。 再生専用で録画ができないが、 ビデオデッキよりも高画質で、 水平解像度が240本程度だったVHDに対し、 レーザーディスクは400本以上と画質が良かった。 LPレコードサイズで、直径が30㎝ほどで、 見た目はCDやDVDのように金属光沢があり、裏面にも記録されている。 ピックアップがレーザーによる非接触式で、 プレーヤーでの再生によるディスクの劣化が無いから、 レーザーディスクの方が圧倒的に長期的な技術方式だった。 しかし気が付けばあっという間に消えてしまった。 持ってきたソフトは「話の話」で、ユーリ・ノルシュテインのアニメーションだった。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%B3 子供の小さい頃、特に娘の小さい頃よく再生して見た。 今聞くと少し怖かったようで、大人の方が熱心に見てしまうアニメだった。 アニメの範疇に入るのかもしれないが、むしろ古典映画的でアナログ手作りされている。 ある意味重厚で、独特な哀愁と暗さ、でも何処か懐かしく、暖かくもある、何回見ても飽きない不思議な作品だ。 自分は家で「ハリネズミくーん」と呼んでいる、「霧の中のハリネズミ」が一番好きだった。 https://youtu.be/oW0jvJC2rvM 「話の話」もその次にお気に入りで、 「ケルジェネツの戦い」や「アオサギとツル」も、どこか惹かれるものがある。 彼の生誕75周年で、代表作6本を2K修復版で一挙上映しているようだ。 http://www.imagica-bs.com/norshteyn/