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米朝会談決裂に日本はどんな評価を下すべきか...ひとつの答え
髙橋 洋一
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/60232?page=4
トランプ大統領は
北朝鮮の非核化は急がないといってきたが
これは裏返せば
経済制裁の解除も急がないという意味だった
アメリカの外交史を振り返っても
トップ同士の交渉で
最後の最後に決裂したという例もなくはない
有名なものでは
レーガン大統領とゴルバチョフ書記長のレイキャビク首脳会談がある
交渉はほぼ合意していたが
レーガン大統領が最後の最後でこれを蹴った
レイキャビク会談は決裂したにもかかわらず
現在では「あれが冷戦終結のターニングポイントだった」とされている
なぜか
安易な妥協をしなかったからだ
レイキャビク会談が決裂したことで軍縮が進むこともなく
その後も疲弊が続いた
結果として
レイキャビク会談の決裂により
ソ連の崩壊へとつながっていった
今回のハノイ会談が
歴史的にどのように評価されるのかはわからない
ただし
レイキャビク会談の歴史からみると
北朝鮮(場合によっては、それを引き金とした中国)の
「体制崩壊」まで行く可能性もあると言えるだろう
それにしても
土産なしで陸路で帰国する金正恩委員長の心中はいかばかりか……
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体制崩壊まではないとしても
北朝鮮は今のままではじり貧なので
中国や韓国の助けを借りて、対米交渉に再び臨むだろう
現段階で核ミサイル実験を再開するのは
北朝鮮にとっても自殺行為になるからだ
ひょっとしたら、アメリカの強硬姿勢を懐柔するために
北朝鮮が日本に接触してくるかもしれない
2000年代の初め
アメリカは北朝鮮を「悪の枢軸」と呼び強硬姿勢を採った
そのときにも北朝鮮は日本に接触してきて
日本はそれを契機に拉致問題の部分的解決につなげた経緯もある
やはり日本にとっての好機ととらえるべきだろう
実際
北への親和姿勢と対日強硬姿勢を採り続けてきた韓国が
3月1日の「三・一運動」100周年の式典で反日の気勢を上げるはずが
腰砕けとなり
文大統領もずいぶんと日本に配慮した発言をするようになっている
ここからも
日韓朝の関係が米朝会談以降変わっていることを読み取ることができ
北朝鮮が日本への接触を模索する可能性は高まっていると言えるだろう
いまこそ日本外交の腕の見せ所である
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Canon EOS 20D
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