天界入路

人の心が少し温かくなって、 気持ちがちょっと優しくなる様な写真を載せていきます。 写真による小さな感動、しみじみとした気持ちを目指して行きたいです。 その為の撮影機材の話や、撮り方などの大事なコツをコンパクトに、作品としての解説などもを交えて書いていきます。

葬儀や49日を経験した親戚の二歳の子

Nikon D500 AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR  義母の葬儀や49日を経験した親戚の二歳の子は、 お雛様を家で飾ったら手を合わせるという。 お爺ちゃんのお家は浄土宗だから「南無阿弥陀仏」を何回も唱える。 お婆ちゃんの葬儀の時は、 その非日常を大きな目で受け止めていたが、 49日になると、何度も繰り返される念仏を、自分も唱えようとしていた。 その後お墓に行き納骨した時にも、また和尚さんが念仏を何度も唱えた。 更に「それでは皆さんお念仏を最後に10回唱えましょう」と言って 親族全員で唱和した。 すると大きな声で「出来た!」という声が、下の方から聞こえてきた。 見ると、ちっちゃい手をシッカリと合わせた後ろ姿が見えた。 大人たちが一生懸命していることを自分も出来た喜びが、小さな体から溢れていた。 時々咳をするそうだ。 風でも引いたのかなと思い、心配そうに様子をうかがうと、 ママが「お大事に、と言って」と言う。 「お大事に!」と話しかけると、にっこり笑って満足そうに頷くそうだ。