Nikon D500
AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR
同級会の冒頭に既に亡くなってしまった4人のクラスメートに黙祷をささげた。その時はじめて知ったが、医者のKは母の末期がんについての終末医療の相談をしていたから驚いた。クラブも同じ水泳部で親しかった。今年の2月に亡くなったという。肺癌だったそうだ。彼は在宅で家族に看取られて人生を終えるのが一番の幸せだからと言っていたし、実際そういう運動もしていた。
2次会でも色々な話で盛り上がった。
自分も次回参加できる保証はないし、此処の誰かも同じだろうからどうしても話しておきたいことがあると思い切り出した。もう時効だと思うから。ここだけの話にしておいてくれと言うとみんな急に静かになり身を乗り出してきた。自分いた高校は田舎だったが地域の進学校で男子校ではなかったがほぼ男子でクラスに2名か3名しか女子はいなかった。皆頭のいい子でそれぞれ著名大学に進学した。その中で1人だけユニークな子がいた。その子は学校中の男子と卒業までに一回は話をしたことがあると思われるほど積極的に話をしてくる子だった。明るいとか社交的とかではなかった。気さくでもなかったと思う。お喋りだったわけでもなかった。その子がある時、水泳部の練習を見に来た。プールの片側が階段になっていて応援できるようになっていた。その上段の真ん中あたりに1人で練習を見るでもなく夕陽を正面に浴びて座っていた。みんな種目別に黙々と泳いでいるだけだったからその姿は目立った。