タムロン 24-70mm F/2.8 Di VC USDを使ってみて
変な話だが、
タムロンが昔のニコンのようで、
今のニコンが以前のツァイスの様に思えてきた。
と言うのは、
以前人物は殆どハッセルで撮っていた時代の
ニコンのレンズの印象が、
シャープでそつがなく、今のタムロンのようだったし、
ニコンはいつの間にかツァイスレンズのお株を取ってしまっている。
35㎜版のハッセルとして期待されて登場したヤシカ・コンタックスは、
解像力だけでないMTFと言うレンズの尺度を掲げて日本のメーカーに挑戦してきた。
簡単に言えばレンズの評価は解像力ではなくコントラストですよ、
解像しているけど画像が眠いレンズより、
解像してなくてもメリハリがあり、
コントラストが失われていないレンズの方がいいレンズですよ、
と主張した。
もちろんレンズの限界部分での性格の違いだが。
今でも覚えているが、
ツァイスが50㎜f1.4をコンタックスに付けて発表すると
僅か二年の間に自社の50㎜f1.4を二度もリニューアルして
驚いた記憶がある。
今よりずっと商品サイクルの長い時代だったが、
ニコンに対して、とても大きな影響を与えたのだと思う。
その後ほとんどのメーカーはツァイスの主張する、
レンズのMTFの数値を発表し、
カタログにも載せるようになった。
今では
ニコンの58㎜f1.4を使ってみて、
ニコンはヤシカコンタックス時代のプラナーを超えた、
と間違いなく言える。
当然ハッセルのプラナーをも超えていると思う。
ニコンの現行AF-S NIKKOR 24-70㎜ f/2.8G EDでさえ
結構綺麗な描写に仕上がっているのだから
今度10月に出る新しい AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRは、
ますます期待してしまう。
Nikon D4
Tamron 24-70mm F/2.8 Di VC USD