天界入路

人の心が少し温かくなって、 気持ちがちょっと優しくなる様な写真を載せていきます。 写真による小さな感動、しみじみとした気持ちを目指して行きたいです。 その為の撮影機材の話や、撮り方などの大事なコツをコンパクトに、作品としての解説などもを交えて書いていきます。

写真を撮る理由

近所のお家の ご主人は 会うと 挨拶するぐらいで 大した 付き合いはなかったが ガタイが良く 多分 私より若く 最近クラウンの新車を 買ったばかりだった ある頃から ひどくやつれた 姿を見て驚いた ちょうど一ヵ月前に 救急車が 家の前に来て ご本人は 歩いて出てきたが ストレッチャーで 運ばれた その後 見かけない と思っていたが 今日 葬儀屋の車が たびたび出入りしていた もしかして と思っていたら 白い布にくるまれた 棒状の 何だろう と 思うほど細く しかし 両端以外は多少太く でも 人体と思うにはあまりに細い と 思っているうちに 片方の布がずり落ちた 人の足だった お家の前には 誰もいなかったが 随分と ぞんざいな扱いをするものだ と思った しかし それよりも 僅かな時間で あの体格の良い方が こんなに細い姿で 目の前に現れたことの方が ショックだった 人の命は儚い 明日のことは誰もわからない 自分にとって 生きた証 と言うものが 在る とすれば ここに 上げている 写真ぐらい かな と思う 他に 大した 能はない から

SONY α9 FE 70-200mm F2.8 GM SEL70200GM