結局デフレは克服できなかったから…
髙橋 洋一
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64398
・原因は分かっていたはずなのに…
…日本の消費税が3%から5%に上がったのは、留学にいく一年前の1997年4月のこと。その後、みるみるうちに日本経済が芳しくなくなった。大蔵省もその原因がわからず、当時、筆者を含めた若手が何名か選ばれて「景気が悪くなった原因を調べてほしい」と大蔵省幹部からの要請があった。
ここから、奇妙なことになった。調べたところ、どう考えても1997年4月からの消費増税が日本経済に悪影響を及ぼしていることは明白だった。ところがわれわれを招集した幹部は、「消費増税以外の原因を何か探せ」と言ったのだ。
そこで唐突に出てきたのが、1997年7月からタイを震源地として各国に広がった「アジア通貨危機」のせいにできないかという「悪知恵」だった。大蔵省としては、悲願として導入した消費増税が原因で景気が悪くなった……とは口が裂けても言えないので、アジア危機が原因だということに強引に結論付けたのだ。
中略
…そこで、世界の碩学らとも話した結果、日本のデフレを解決するためには、マクロ経済政策、とりわけ金融政策を見直して、金融緩和を行うべきだということが見えてきた。つまり、碩学らの意見は「カネを刷れ」というなんともシンプルなものだった(もちろん、やり過ぎないようにインフレ目標を定めるという条件のもとで、だ)
・・・デフレを脱する方法は明確で「カネを刷れ」
ならば何故そうしないのだろう?
【財務省と日銀の政策の誤り】
という結論が見えてくる
令和こそ
豊かな日本になってほしいと思う