天界入路

人の心が少し温かくなって、 気持ちがちょっと優しくなる様な写真を載せていきます。 写真による小さな感動、しみじみとした気持ちを目指して行きたいです。 その為の撮影機材の話や、撮り方などの大事なコツをコンパクトに、作品としての解説などもを交えて書いていきます。

Sony α9がやって来た-56 ソニーの考えるボケはボケの一部でしかない

GMレンズのインタビュー記事が出ている。 ・ソニーが誇る最高峰レンズ「G Master」シリーズの取り組み(後編)https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/interview/1098822.html 折角インタビュアーの杉本利彦氏が ピント面からなだらかにボケていくことの重要性につながる質問をしているのに 一言、1/3行で終わっている。 ・・・——G Masterではピント近傍から少し離れたところのボケまで、全てケアしているのでしょうか? 金井:全領域をチェックしていますが、レンズによって使われるシーンがある程度決まってきますので、例えば85mmや100mmはポートレート撮影の距離で最適なボケが得られるように調整しています・・・。 杉本氏は背景(完全にボケた状態の描写性)のことでなく 「ピント近傍から少し離れたところのボケまで」 =「シャープな状態から少しずつボケていくところまで」は どのように管理していますかという質問では? 85mmや100mmの話もズレている。 相変わらずボケに関しては 「背景の完全のボケたところのボケ具合のこと」と認識しているようだ。 そこは良ければ良いに越したことはないが、 そこではなくて、もっとずっと大事なピント面からの前後に少しづつ広がる 「ピントを合わさなかった被写体のボケの変化のさせ方」で 「ピントを合わせたところ」=「最も重要な所」が 「浮かび上がる」ことにもなるし、 「漂流する」ことにもなる。 ソニーのレンズはニコンなどが主張する ボケの描写で「ピント面からの距離を感じさせる」 =「遠近感、立体感を醸し出す」ことへの発言が出て来た事が無い。 ピントが合っていない部分が面積的にほとんどの「ボケを生かした写真」において、 「完全にボケた部分の描写」はこだわるが、 「ピント面から始まるボケの連続性や描写性」は 考慮していないということだと思う。

SONY α9 FE 28mm F2 SEL28F20