早い時間の時は十分ブレないシャッター速度で撮れたが、
次第に日は落ち暗くなると
感度を上げても絞りを開けても追いつかなくなって
シャッターを段々下げるしかなくなって来る。
ブレ防止があるといっても何処まで
使えるのかは未知数だったから、
おっかなびっくり下げてはモニターで拡大確認した。
1/30 大丈夫。
1/15 まだいける、
1/8 ブレてない・・・!
1/4! まだいける!!
1/3!! ブレてない!!!!
建物正面は
左右の水平だけでなく
前後(前かがみ・のけ反り)の水平を維持しないと歪んでしまう。
手持ちでそれをするのは不可能だ。
ところがソニーのα9にはモニターやファインダーに
デジタルでこの二方向の傾き表示が出る。
これでどれだけ助かったか。と言うよりこれが無ければこの撮影は不可能だった。
ニコンには12-24mmは無く14-24mmだ。ブレ防止は付いていない。
多分ついていてもミラーによる暗転で
止めてるつもりでも体は揺れてしまう。
ソニーのα9はミラーレスでブラックアウトフリーのカメラだから
ブレの程度が少ないし、ブレても直ぐ分かるからもう一度撮れる。
ボディーによるブレ防止はこの場合でも有利だ。
α9は光学でなく電子ファインダーだから、
クリエイティブスタイルを変えるとすぐさまファインダーに反映される。
厳密には実際と同じではないが、
傾向は特徴は分かるからどれが相応しいか判断できる。
同様に露光の上げ下げもファインダーやモニターに反映されるから
撮影状況が良く分かり判断間違いが少なくなる。
ミラーレスのα9のファインダーを最初に覗いた時の
「ビデオカメラだ・・・」のがっかり感や、
鬱陶しいほどのファインダー表示が
実はこんなに過酷な状況の撮影を助けてくれたことを考えると
感謝しなければいけないし、
ミラーレスの可能性をより信じる結果になったと思う。