天界入路

人の心が少し温かくなって、 気持ちがちょっと優しくなる様な写真を載せていきます。 写真による小さな感動、しみじみとした気持ちを目指して行きたいです。 その為の撮影機材の話や、撮り方などの大事なコツをコンパクトに、作品としての解説などもを交えて書いていきます。

Sony α9がやって来た-12 α9でなければ撮れなかった

SONY α9 FE 24-70mm F2.8 GM 先日 ソニーFE 12-24mm F4 Gを付けて 色々な角度から夕景から夜景を撮った。 建物外観と外構植栽、照明の色々だったが、 一つのアングルだけは三脚の届く高さでなく 仕方なく脚立4段か5段目で手持ちとなった。

早い時間の時は十分ブレないシャッター速度で撮れたが、 次第に日は落ち暗くなると 感度を上げても絞りを開けても追いつかなくなって シャッターを段々下げるしかなくなって来る。 ブレ防止があるといっても何処まで 使えるのかは未知数だったから、 おっかなびっくり下げてはモニターで拡大確認した。 1/30 大丈夫。

1/15 まだいける、 1/8 ブレてない・・・!  1/4! まだいける!!

1/3!! ブレてない!!!! 建物正面は 左右の水平だけでなく 前後(前かがみ・のけ反り)の水平を維持しないと歪んでしまう。 手持ちでそれをするのは不可能だ。 ところがソニーのα9にはモニターやファインダーに デジタルでこの二方向の傾き表示が出る。 これでどれだけ助かったか。と言うよりこれが無ければこの撮影は不可能だった。 ニコンには12-24mmは無く14-24mmだ。ブレ防止は付いていない。 多分ついていてもミラーによる暗転で 止めてるつもりでも体は揺れてしまう。 ソニーのα9はミラーレスでブラックアウトフリーのカメラだから ブレの程度が少ないし、ブレても直ぐ分かるからもう一度撮れる。 ボディーによるブレ防止はこの場合でも有利だ。 α9は光学でなく電子ファインダーだから、 クリエイティブスタイルを変えるとすぐさまファインダーに反映される。 厳密には実際と同じではないが、 傾向は特徴は分かるからどれが相応しいか判断できる。 同様に露光の上げ下げもファインダーやモニターに反映されるから 撮影状況が良く分かり判断間違いが少なくなる。

ミラーレスのα9のファインダーを最初に覗いた時の 「ビデオカメラだ・・・」のがっかり感や、 鬱陶しいほどのファインダー表示が 実はこんなに過酷な状況の撮影を助けてくれたことを考えると 感謝しなければいけないし、 ミラーレスの可能性をより信じる結果になったと思う。