駐車場に戻るとまだカモメがいた
10／20に載せたインチビーチが映画「ライアンの娘」のロケ地だったようだ。
実際に行った時も後で気付いた。
自分は成り行き任せで撮るのが性に合っているせいか、
前もって調べるとかはどうも弱い気がする。
「ライアンの娘」は1970年に作られた映画で
当時この辺りに映画館やTVがなくエキストラで出演した村民が映画を見る術がなかったそうだ。
それ程の寒村だったということである。
当時どういうことがあったのかとwikiを見たら
大阪万博開幕 よど号ハイジャック事件 新日本製鐵が発足
ビートルズ解散 男性化粧品「マンダム」を発売
東京都内ではじめての歩行者天国が実施
米上院で大気汚染防止法案（マスキー法）が可決
三島由紀夫、市ヶ谷の自衛隊東部方面総監部にて割腹自決
広告では
モーレツからビューティフルへ
男は黙ってサッポロビール・・・
この年に白人国家でありながら、
如何に田舎とはいえテレビも映画館も無かった
アイルランドという国の貧しさを知らなければならない。
イギリスの支配によって小麦の取れる肥沃な大地をすべて接収されて、イギリスの為にジャガイモを作らされていたアイルランド。そこに胴枯れ病の大発生で１８４５年からジャガイモ飢饉により１００万人以上のアイルランド人が餓死した。食えなくなった人たちが大量にアメリカに渡ったという。
以前昭和天皇がこの度の大戦の遠因は米国の排日移民法であるというお話があったが、
その法律を成立させる原因となったのが日本人、中国人に職を奪われた、最下層の白人社会を形成していたアイルランド移民であったという。
今行くと街や村でそんなに貧しい感じはしないが、
気候や風土からは国を捨てて移民する気持ちを十分感じる事が出来る。
バスの窓から
