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トランプ政権の正しい読み方【あめりかノート 古森義久】
トランプ大統領がFBIの長官を突然の解任したが、
「トランプ氏は昨年の大統領選で自陣営とロシア諜報部が共謀して民主党のクリントン候補を不利にする工作をした疑いを追及するFBI捜査を妨害する意図でコミー長官を解任した」
大統領選中からトランプ陣営をたたいてきたニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、CNNから一斉に流される。日本の大手メディアのほとんどもその転用の形で、ニクソン大統領を辞任させたウォーターゲート事件の再現のように報じる。
だがちょっと待て、である。現地のワシントンで大手メディア以外の情報を少しでも注視すると、この「解説」の欠陥がすぐに浮かびあがる。そのいくつかを指摘し、「トランプ政権の正しい読み方」のささやかな指針としよう。
http://www.sankei.com/world/news/170514/wor1705140032-n1.html
・トランプ陣営とロシア諜報部が共謀して選挙結果を操作した」という主張にはなんの具体的な根拠も示されていない
・捜査をFBIは昨年7月に開始したが、10カ月ほどが過ぎても、証拠はなにも示されていない。民主党も大手メディアもなんの証拠も明示も、暗示もしていない
・ニューヨーク・タイムズは「FBIの長官がロシア関連捜査の経費増額を求めたため、大統領は危機を覚えて解任に踏み切った」と報じたが、FBIのマケイブ長官代行は「経費はすでに十分にある」と否定
・ウォーターゲート事件とこの件とではあまりに違いが多い
・ウォーターゲート事件ではこの時点ですでに大統領の不正を裏づける具体的な証拠が浮かんでいた
・トランプ大統領にとって有利となるこうした事実関係は、いまの米国の大手メディアではなかなか表面に出てこない
相変わらず大手メディアは反トランプの印象操作をやっている。
フェイクニュースに注意とか言ってなかっただろうか。