Canon EOS 20D
EF50mm F1.8 II
Mさんの奥さんの通夜に行ってきた。
声楽家だったから沢山の友人や教え子、ファンらしき人が来ていた。
目を真っ赤に腫らしている人があちこちにいた。
Mさんの奥さんへ送る手紙が会場にあった。
「声は魂である・・・。 」
練習するときでさえ、声を聴くときその声にいつも魂を感じていた、と冒頭に書かれていた。
Mさんは、音楽に関しては特別勉強したとか、好きだとかの話は聞いた事はないから素人だと思うが、
こんな言われ方をされたら本望だろう。
Mさんは素人だけど、声の中に妻の魂が込められていることを感じる心の豊かさがあり、
魂の発露である声に、妻そのものを感じるという声の理解者だった。
5月にコンサートをするつもりがかなわず、練習だけで終わることを悔やんでいる妻に、
自分は練習でも十分感動したよと感謝を述べている。
捨て猫など不幸な猫を数匹飼っていて、溺愛しているが、大好きな猫に生まれ変わるという。
そして自分も猫に生まれかわって、必ずその声でわかるからまた恋に落ちよう、
そして二人で月をまた一緒に眺めよう、と書いていた。
理系の人なのに、なんて素晴らしい手紙を書く人だろうと感動した。
ご冥福を祈ります。