Nikon D500
AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR
渡部昇一さんが亡くなった。
「書痴の楽園」でのお姿が、かなりおやつれだったので、心配していた。
転倒、骨折による一時的なものと思いたかったが、残念です。
「知の巨人」とも言われるが、第一級の知性で、日下公人氏、谷沢永一氏 岡崎久彦氏などとの対談はどれも知的好奇心を満たし素晴らしかった。
個人蔵書として世界一の内容で15万冊を所蔵している。
ダーウィンの種の起源の初版本や、
カンタベリー物語を大学教授の退職金を全部つぎ込んで買ったと言う逸話がある。
渡部さんの偉い所はこういう本だけでなく、少年時代のキングなどの雑誌も本としてちゃんと評価していて全て持っている。
しかしただの読書人に収まらず、最も評価されるべきは、戦後の言論界やメディアの反日悔日勢力と一人で戦った事だろう。
戦前、戦中を知る東北出身の知識人の常識からは明らかにおかしかったのだろうか。
岩波書店、朝日新聞、NHKを敵に回して一歩も怯まなかった。
上智大学の授業は、半年間毎日部落解放同盟が来て邪魔をし続けたそうだ。
本当に強い人とは、マッチョな肉体的な力でなく、本物の知性を手に入れているから怖くはなかったのでしょうか。吉田松陰などに通ずる高貴な知性を感じます。
これまでの著書は700冊ほどで、総発行部数は3000万部を超えるが、朝日が書評に取り上げることは無かったという。
慰安婦問題のウソも朝日から始まり、世界に広めてしまっているが、
曲がりなりにも、不十分ながら訂正させ、社長の退陣まで追い込んだのも渡部さんの力だ。
WGIP、東京裁判史観の間違いを指摘し、根気よく理論武装の本を出し続け、歴史修正主義者とは貴方たちだと、活動したことが今日の反日悔日勢力の衰退の始まりにつながったと思う。
旧社会党、民主党、民進党と続く反日政党が、支持率6%台になり分裂の危機も、と言うニュースを見る日なったことは、せめてもの餞(はなむけ)かもしれない。