天界入路

人の心が少し温かくなって、 気持ちがちょっと優しくなる様な写真を載せていきます。 写真による小さな感動、しみじみとした気持ちを目指して行きたいです。 その為の撮影機材の話や、撮り方などの大事なコツをコンパクトに、作品としての解説などもを交えて書いていきます。

桜を撮った写真を、きれいに現像する方法

Nikon D500 AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR 桜の写真は誰もが撮る被写体だから、撮った写真をきれいに現像する方法を簡単に説明します。 ・カメラはRAWで撮る事。面倒ならばJPEGとRAWを同撮するモードを選び、もっときれいにしたいカットだけRAW現像すればよい。 ・いろんなソフトがあるが、最も汎用性の高いフォトショップの Camera RAWで説明します。 ・とにかく光のきれいな時に撮るのが一番。曇りや雨の日は空が一番明るく、桜が暗くなるので綺麗に仕上がらない。晴れて、青空が見える時が一番破綻無く撮りやすい。天気のいい朝、夕暮れ時が一番のチャンス。サイド光(斜光)で桜が立体的に見えるし、太陽の色温度が低く、オレンジ光なので桜に赤味が加わり艶やかになる。更に空や日陰の青みを受け、桜がマゼンタ(赤紫)、ピンク色になりとても綺麗。(夜桜もきれいだがそれははまたの機会に) 前提条件はこれくらいで、現像について。 ・露光量を適切にする。基本は白を飛ばさず、黒をつぶさず。 ・色温度を適切にする。5200度K(ケルビン)あたりが標準の昼光だが、4000度K ~6000度K、場合によっては、慎重にバランスを見て破綻が無ければ、もっと広げてもいい。 ・色かぶり補正を選ぶ・・・G(グリーン)とM(マゼンタ)の補色関係の色のバランスを取る。 ・コントラスト・・・普段はコレでいじらず、最後の手として残す。 ・ハイライト・・・明るい所を抑えるか、もっと明るくするかというパラメーター。自分はこれを-にしてハイライトのトーンを飛ばさないように仕上げるのを基本にしている。 ・シャドウ・・・比較的明るいシャドウ部で、もともと潰れるほどには暗くない暗部を+/-する。 ・白レベル・・・ハイライトでトーンを飛ばさないようにした上で、これを+にしていくと、写真に抜けやメリハリがついてくる。コントラストをいじると、メリハリと言うより、くっきり見えるつもりでも白が飛び、黒がつぶれてしまい、トーンが破綻しているから観ていてもすぐ飽きる。 ・黒レベル・・・シャドウ部を何処まで出すか、出さないかを決める。黒を何処まで見せるか、見せないかを選ぶ。 ・明瞭度・・・これはホントに有難いパラメーターで、隠し味的に素晴らしい効果がでる。 ・自然な彩度・・・青空や緑などの鮮やかさを中心に+/- ・彩度・・・全ての色の彩度に対して作用する。 このページのパラメーターの範囲では、 色かぶり補正の G(グリーン)とM(マゼンタ)で、 Mにいくほど桜がピンクや紫になり嬉しくなるが、やり過ぎない事。 不自然だとそのうち飽きる。 色温度も上げると赤味が付き白い桜がリッチに見えるが、やり過ぎない事。 下げると青みが出て来て、青空がスッキリし、桜のピンク、紫の色味が強調されるが、やり過ぎない事。 現像は、 バランスをよく見て、 少な目で我慢すると、 自然に仕上がり、 長く見飽きない。