Nikon D500
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
国際政治学者の藤井厳喜氏はトランプ当選を当てた数少ない人だ。
(他には元NHKの木村太郎氏がいる)
藤井氏の本の
「トランプ革命で復活するアメリカ 日本はどう対応すべきか」
の中にトランプとヒラリーの明快な説明があった。
・トランプが代表していたのが国家を再建しようと言うナショナリズムであり、
ヒラリーが代表していたのが国家を破壊しようとしているグローバリズムだった。
・また宗教戦争でもあった。
キリスト教社会アメリカを擁護しようとするトランプと、
無神論を拡大しようとするクリントンの戦いが、
今回の選挙の非常に深いレベルの対立軸だった。
・クリントン陣営中枢は宗教に反感を抱く無神論者によって占められていた。
彼らはキリスト教を基礎としたアメリカ社会を破壊することを意図しており、
特にカトリック教会や福音派に対する嫌悪をあらわにするものが中枢にいた。
・トランプの主張
ナショナリズム
一つの国家
既成政治のアウトサイダー
大衆主義(ポピュリズム)
草の根市民
インターネット(市民メディア)
国家>>市場
国家再建
国境重視(Control Border)
テロに厳格
キリスト教擁護
・ヒラリーの主張
グローバリズム
ワンワールド
既成政治のインサイダー
エリート主義
無(多)国籍大企業
大マスコミ(Main Stream Media)
市場>>国家
国家破壊
国境無視(Open Border)
テロに寛容
無神論拡大
・ヒラリーはリベラル即ち左派と見られている。
日本人には左派が大企業支持というのが俄かには信じがたいだろう。
しかし左派というのは国家破壊主義者であり、既存の文化秩序も破壊する人々である。
多国籍企業、更にそれがエスカレートした、無国籍企業もまた国家を破壊しようとするものだ。
・オバマ時代以前から、僅か0.1%未満の超大金持ちと、99.9%の貧困層を含むその他の人に次第に分かれていき、気が付けば中流家庭というものが次第に消えている。大企業は安い労働力の国に移転し、普通の国民は職が無くなり、残った企業の仕事も違法移民が安い給与で仕事を奪っている。
我々はグローバリズムを当然の、未来のあるべき姿と言われてこなかっただろうか?
人・モノ・金の自由な移動と言われて、何の疑いも持たずに信じてしまっていないだろうか?
イギリスのEU離脱に始まり、ドイツのメルケルの支持率低下、フランスのオランドは退場に追い込まれ、アメリカのトランプ当選、ロシアのプーチンの影響力拡大・・・。
世界は大きく変わってきているのは間違いない。
全てグローバリズムが後退し、ナショナリズムが目を覚ましてきている。
大マスコミ(Main Stream Media)はグローバリズムであり、ヒラリーの考えと重なっている。
オバマも同じ流れだ。
これからもトランプの足を引っ張り続け、何とか失脚させたいと思っているだろう。
ヨーロッパでも民族派は差別的報道をされ、グローバリストは好意的に扱われるだろう。
我々はある方向性を持った判断を、
中立なニュースとして報道されることを、
注意していないといけない。