Nikon D500
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR
師走の銀座
(すべてf2.8開放で絞り優先オート、ISOオート VRノーマル)
今年読んだ本で考えさせられたもので
「デービッド・アトキンソン 新・所得倍増論」がある。
彼の本はほとんど読んでいるが、一々御もっともで頭が下がる話ばかりだ。
今回はこれが最後と言っている経済的処方箋だそうだが、生産性の話である。
失われた20年、いやもう25年以上になってしまった日本経済の低迷はすべて生産性の問題だと断定されている。
日本経済の現場で全然生産性の向上がなされていないことが理由の全てという。
自分の業界で考えてみると正にそのとおりで、
かけたインプットに対してどれだけの多くのアウトプット(価値)がなされたかを第一に考えるという経済的感性は、アートに係る人間にとって最も後回しにされやすい部分であり、質を高める事しか考えないことが純粋な芸術的活動という観念はとても強いと思う。
経済の側面からアートの生産性を見ることはとても考えさせられた。まだ自分にとっての処方箋がしっかりと見つかったわけではないが、日々考えてしまっている。