天界入路

人の心が少し温かくなって、 気持ちがちょっと優しくなる様な写真を載せていきます。 写真による小さな感動、しみじみとした気持ちを目指して行きたいです。 その為の撮影機材の話や、撮り方などの大事なコツをコンパクトに、作品としての解説などもを交えて書いていきます。

マレーシア コタキナバル

NIKON D100 SIGMA 24mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 卒業シーズンで、卒業アルバムを見る機会があった。 毎年同じことを思いもう自分としては言う気も起きないのだが、 世の中の集合写真とか卒アルは殆どおざなりの写真でみても楽しくない。 集団をいくら写しても個々の人間は埋没して何も伝わってこない。 アリバイ写真か証拠の写真、 証明写真を並べて子供たちの学校時代が何も感じられない。 子供たちはこれを見てウレシイだろうか? 以前娘の通っていた学校で卒アルを頼まれたことがある。 学校行事はすでに撮られていたから、クラス毎の写真と一人ずつの写真を撮った。 校内数カ所希望の場所で、授業一時限開けてもらい駆け足で撮った。 一人十秒前後しか時間がなかった。 出来たものは好評で、その後数年はこの撮り方が学校の定番となった。 自分でも気に入ったのでニコンサロンに応募したら採用された。 素人の子でもちゃんと撮ってあげると、普遍性を帯び、鑑賞に耐えるものが出来る。 絵になる子だけで応募したわけではない。学年全員の写真で参加した。 後に審査委員長の土田ヒロミ氏とお会いした時、 「あれいいね」とそっけなく言われたが嬉しかった。 子供達には卒アル写真がニコンサロンで展示されるという良い記念になったと思う。