天界入路

人の心が少し温かくなって、 気持ちがちょっと優しくなる様な写真を載せていきます。 写真による小さな感動、しみじみとした気持ちを目指して行きたいです。 その為の撮影機材の話や、撮り方などの大事なコツをコンパクトに、作品としての解説などもを交えて書いていきます。

マレーシア コタキナバル

NIKON D100 Tamron 28-300mm f/3.5-6.3 Di VC LD ピカソもダリもスペインの人だ。それからミロもそうだ。よくもまあ同時代にこれだけ才能豊かな人達が揃ったものだと思う。ミロは回れなかったが、ダリとピカソの美術館は見てきた。ダリはああ見えて妻に一生支配されたと言うか、コントロールされて最後は捨てられた可哀想な男だったようだし、ピカソは自由奔放で、何人もの女性を苦しませたようだ。ダリは前衛芸術家としてあえて自分を作りパフォーマンスをしていただけで、根は繊細で傷つきやすい弱い男の部分があり、その目で作品を見ると彼の辛かった部分がとても痛々しい。逆にピカソの自己中心的な女性関係を知ったうえで彼の作品を見ると、素晴らしい作品の中にも彼の自分勝手な匂いを感じてしまう。結局アート作品と言えども、その作者の人生と無縁なところに存在するわけではないから、その人の性格や辿った道を色濃く反映してしまう。作家の作品と呼ばれるものも、作者が作品を自分に引き寄せれば引き寄せるほどそれ以外表現のしようのない、感性の発露ではないだろうか。