天界入路

人の心が少し温かくなって、 気持ちがちょっと優しくなる様な写真を載せていきます。 写真による小さな感動、しみじみとした気持ちを目指して行きたいです。 その為の撮影機材の話や、撮り方などの大事なコツをコンパクトに、作品としての解説などもを交えて書いていきます。

スペイン トレド エル・グレコの家

Nikon D4S AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR グレコは1400年代の人だが、わずか数十年前の人のような絵を描いている。 人物の表情が豊かで、現代の絵画だと言われても違和感がない。 人物の顔を小顔に書いたり、ちょっとデフォルメしたりして、 漫画かアニメの人物画のようにも見える。 マドリッドプラド美術館を見た後だから余計に新鮮に感じた。 プラドは2万点の収蔵品の中で2千点を内容を変化させながら展示しているそうだ。 世界三大美術館だというから気合を入れて見ていたが、ハッキリ言って疲れた。 膨大な展示品が年代順に展示されているが、 キリストの磔刑が、コレでもかコレでもかと描かれている。 或いはキリスト教関連の題材、王侯貴族の肖像画が大量に掲げられている。 他にテーマはないのかと思うほどだった。時代が下ると一部風景などが登場するが、 農民や平民はずーとでてこない。鳥獣戯画のような楽しい物は皆無だった。 日本の美術はこの頃のものは仏教関係が多いが、 絵巻物や屏風絵などで、王侯貴族の肖像画と言うものもあまりない。 (頼朝の肖像画という傑作があるが) 抹香臭い物が多いのは時代のせいで致し方ないが、 キリスト教国のような重苦しさはない。 改めて紅白梅図屏風とか鳥獣戯画とかを見たいと思った。