天界入路

人の心が少し温かくなって、 気持ちがちょっと優しくなる様な写真を載せていきます。 写真による小さな感動、しみじみとした気持ちを目指して行きたいです。 その為の撮影機材の話や、撮り方などの大事なコツをコンパクトに、作品としての解説などもを交えて書いていきます。

スペイン バルセロナ

Nikon D4S AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR ガウディ バトリョ邸 此処は予約もすぐとれ、行列せずにガウディ関連では比較的入り易かった。 一般的に建物は直線と平面を使い、直角で構成されているが、 以前から自分は居住スペースとしては曲面や球体の方が居心地がいいと思っていた。 シュタイナー建築を知った時には衝撃で、スイスのドルナッハまで見に行った事がある。 ガウディーの思想的な背景はあまり知らないが、シュタイナー建築と非常に共通項がある。 直接的に二人が交流があった形跡はないようだが、 ガウディーに興味を持ったらシュタイナーも見てみると面白いと思う。 人間が胎内にいた記憶なのか、 長い石器時代や洞穴生活時代の記憶なのか解らないが、 曲面で囲まれた空間にいると不思議なほど気持ちが落ち着く。 子供の頃大雪が降った日に、かまくらを苦労して夕方までかかって作った事があった。 中にロウソクを立てて、一緒に作った近所の子供とミカンを食べて、 とても居心地が良かった思い出がある。 現代では三鷹に天命反転住宅と言う、ちょっと変わった建物が建っている。 この中にも球体の居住空間があって見学できるから体験してみると面白い。 現代人は機能的で作り易く、 コストの掛らない建築空間に必然的に居ざるを得ないが、 一度それと対極的な空間に身を置くと、 人間本来の感性が取り戻される気がする。