天界入路

人の心が少し温かくなって、 気持ちがちょっと優しくなる様な写真を載せていきます。 写真による小さな感動、しみじみとした気持ちを目指して行きたいです。 その為の撮影機材の話や、撮り方などの大事なコツをコンパクトに、作品としての解説などもを交えて書いていきます。

スペイン

マラガ

マラガ

マラガ

車窓から

車窓から

Nikon D4S AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR 車から降り、眼前にそそり立つ姿を見て 「ウオーー!・・・。」 あたり構わず大声で叫んでしまった。 サグラダファミリアは言葉が無い。 石とかガラス、タイルと言う無機質で固く冷たい物を使いながら、 なぜこんなに温かく優しい空間を作って仕舞えるのだろう。 巨大な石柱は、お伽の国の巨大なセロリのようで、生きている様に見える。 威圧する聖像や絵画はなく、キリスト像でさえ磔刑の姿を採りながら、 痛ましさより,救われて行く人類を象徴するような、天に向かって引き揚げられる姿に見える。 何も難しい教義を知らなくても、此処に来て天を見上げれば行くべき処が解り、 清らかな気持ちになり、自然に祈りを捧げたくなる、聖なる場所になっている。 キリスト教の伝統的な教会建築様式を取らず、 人生の後半全てをなげうってこの教会建設に打ち込んだのは、 独自の解釈と言うより、彼なりに天上世界を掴んでいたのではないか。 でなければ、世界中から人が集まり、 ここまで人を感動させる聖なる教会になるとは思えない。 それこそガウディの望んだところではないのだろうか。