天界入路

人の心が少し温かくなって、 気持ちがちょっと優しくなる様な写真を載せていきます。 写真による小さな感動、しみじみとした気持ちを目指して行きたいです。 その為の撮影機材の話や、撮り方などの大事なコツをコンパクトに、作品としての解説などもを交えて書いていきます。

ニコン24-70VRへの謝辞

40.0 mm 1/100 秒 (f/5.0) 

50.0 mm 1/250 秒 (f/4.5)

24.0 mm 1/160 秒 (f/2.8)

70.0 mm 1/100 秒 (f/2.8)

48.0 mm 1/160 秒 (f/2.8)

70.0 mm 1/160 秒 (f/2.8) iso800

Nikon D4S AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR 価格コムにAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRのレビューを書きました。 色々な反響がありましたので、ここにその他のサンプルも上げておきます。 私自身はこのレンズの描写に疑問などなく、むしろズームでワイドから望遠という異質な範囲をカバーしながら、破綻が無く上品さまでも備えた感嘆すべきレンズに仕上がっている、という思いを強くしました。 しかし巷では様々な、重箱の隅をつくような話が幅を利かせているようで、 ひとこと言わせてもらいます。 ・歪曲が・・・、素直だからレンズデータの無い現像ソフトでも簡単に治ります。私はむしろ少し残します。その方が自然で好きだから。 ・周辺光量が・・・、(同上)です。 ・70㎜の近接時の描写が・・・、甘いと思う方はシャープネスを上げてください。 元の描写が自然だから、簡単に破綻無く上がりますから。しかし私としては薄味の中に素材の豊かさを感じる感性で見て欲しい、です。 ・デカい、重い・・・、VRを付け、以前よりAFを1.5倍速くし、構造を強化し、全体的な性能を上げたのにその言い分はないでしょう。ニコンHPの開発話を読めばそういう駄々っ子のようなコメントは大人げないです。そういう方には24-85と言う小型軽量でVR付きもあります。 私も24-85VRがふさわしい撮影状況もあると思います。このレンズも出している事にニコンの誠意を感じます。 今の私にとってAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRは最重要なレンズです。 気品ある連続した美しい描写は感動ものです。ピント面からゆっくり少しずつ静かに均一にボケていく・・・。それはまるで霧の中に消えていくようで、幻想的ですらあります。 それがこの三次元世界の、立体的存在の、厚みも、膨らみも、奥行きも、しっかり感じさせる・・・。 こういうものはレタッチで作る事は出来ないのです! そこにこそレンズ設計の核心部分が置かれるべきでしょう。 何気ない日常の中でも、美しいと感じたものにこのレンズを向ければ、期待を裏切ることはありません。美しく撮りたい物があれば、場合によっては現実以上の美しい二次元映像に変換してくれます。 私は今、24-70㎜以内のレンズはほぼこれ一本で行ける気がしています。 明るさの絶対値が1.4に比べ4倍違うから、 極限的な暗い場合とかには確かに1.4レンズは必要でしょう。 あるいは1.4しか出せないピントの薄さで表現したい、と言う場合もあるでしょう。 でも圧倒的に多いのはf2.8以上の絞りの場合。 24-70㎜の画角の被写体は、しばらくこのレンズで撮影してみようと思っています。 最も速いAF。 最新のVR。 最も撮影機会の多い焦点距離。 レンズ交換をしなくていいズーム。 つまり 最も取り逃がすことのないレンズ、 であり 最もシャッターチャンスに強いレンズ、だから。

50.0 mm 1/100 秒 (f/2.8)