線香も花も持って来ず 成り行きで来てしまった 息子に コスモスの花を飾ったら と言われ 戻って 路端に思いっきり咲いてたコスモスを取ってきた すぐ近くが実家だが このご時世だし 突然だったから遠くから挨拶し 失礼させてもらった 一二度お邪魔した事があるが 義父に頼まれこの辺りの田園風景を撮影したことがあった 刈入れが近い たわわに実った稲穂の広がる向こうに 実家が見えるアングルが希望だった 撮った写真を六切に額装して持っていくと TVやコタツのあるリビングの正面に飾ってくれた 正直純粋に写真として鑑賞に耐えるほどのものではないので 少々はずかしかったが 義父は気に入ってくれ 亡くなる最後まで飾ってくれた 東京に居ても 心の原点として なだらかに登る 家路に帰るときの 稲穂越しに家が見える風景を 飾っておきたかったのでしょう と推察いたします