ジャイサルメールでは治安は良く何も心配な事はないが 犬だけは注意して と言われた 昼間は寝ているだけで大人しいが 夜になると野犬化してとても怖くなると聞いていた
この犬は怪しい犬をオッパラってくれるいい犬で このあたりに居ついたと教えてもらう
夕食時に物欲しそうにそばに来るが ラクダ使いの人は足で追い払う コッソリ犬を探すとブッシュの陰でうずくまっていた
可哀想だからナンをあげたが そんナンいらんと言う
やっぱ肉かい
肉はカレーが染みてるから一生懸命しゃぶって辛味を薄くしてあげると目を輝かせて一気飲み かなり辛かったと思うが もっとくれと言う もう一つあげて もう無いからペットボトルの水をあげると物すごい勢いで水を飲む あげてもあげても ゲホゲホむせかえっても必死に飲む 今飲んでおかないと砂漠でいつ飲めるかわからないと思っているのだろうか
犬の好きな胸や耳の後ろを撫でてやると 生まれてから一度も洗ってもらった事がない犬の ベッチョリ脂とゴミにまみれたれた毛と膚の感触がつたわってきた しばらく撫でてあげると不思議そうな顔をしてこちらを見つめる
その後なついてきたから 野外に剥き出しで寝ても守ってくれるだろうと安心して 夜空を眺めながら寝落ちする幸せを噛みしめた
吠えている犬の声に意識が朦朧とする 追いかけているのか方々で吠えていて なかなか止まない 野犬化した犬が多いのかいつ迄も終わらない 数が多いのだろうか 犬の声が近付いてくる
これはヤバイかもしれないと思ったのも束の間 至近距離で吠えられて目を開けた もう逃げられる距離じゃない！ 目の前に知らない犬がいる！ とっさに体を起こすと犬がベッドに飛び乗ってくる！ 枕を掴んで犬をブッ叩く！ 息子も起きて犬ケツにパンチ！ 何と側に肉と水をあげた犬もいる！ なぜ追っ払わんのかい！ 見ると二匹でジャレている！ よく見ると野犬の眼でなく遊んで欲しい眼だ・・・ 懲りずに眼をクリクリさせ遊ぼ！と尾っぽを振ってこっちを見てる・・・ 夜中の二時過ぎにお前とじゃれていられるか！こんな時間に起こされた腹いせに布団を投げつけてやった 二匹は諦めて砂丘の山谷を凄いスピードで走りまわり ジャレあいながら砂漠を上に下に疾走し続けた・・・
犬は夜行性だが リードを付けないと こんなにダイナミックで パワフルに走り回るのか・・・
明るくなって 涼しい顔して 愛犬ズラしてます
とにかく寒かった！ 夜半風が出て来て風をさえぎる物が無く 毛布や布団は風に吹かれたら何の保温効果もありません 今思えば防災用品の保温シートのようなモノを最低限持って行けばよかったと思います
この犬と
ずっとくっついて離れないこの犬が
夜中に寝ているベッドに乗ってきて焦りました
独特な起き上がり方は素人が振り落とされないように訓練されているから
デリー から一人でやってきた若き法律家 写真の撮り方を説明しました
